Sirius-犬との生活-

シリウスでは、トレーニングを通して、犬との生活がより楽しく、充実したものになるお手伝いができればと思っています。そこで、シリウスに参加された飼い主様が、犬とどのような生活を送っているのか、インタビュー形式でご紹介させていただきます。

圓井 雪 (まるい ゆき) さま
ソフィー(ゴールデンレトリーバー)
エマ(ゴールデンレトリーバー)

まず、ワンちゃんたちの紹介をお願いします。

ソフィーが2001年12月24日生まれの11歳の女の子です。性格は、慎重派で落ち着きがあり、特に子犬にとても優しい子です。
エマは2010年4月13日生まれの3歳の女の子。活発、好奇心旺盛、何事にもめげない(笑)。度胸があるので、ドッグスポーツやショーにも向いているタイプだと思います。

ソフィーの前にもララちゃんというステキなゴールデンと生活されていた圓井さん。圓井さんというと、ゴールデン、というイメージがありますが、圓井さんの犬との歴史を教えてください。

初めは実家にいる頃にシェルティー(シェットランドシープドッグ)を飼っていました。結婚してから、アフガンハウンド、その次にグレートピレニーズ、そしてしばらくしてからゴールデンのララを迎えました。

どの子も室内で飼われていたのですか?

いえ、ピレネーまでは庭で飼っていました。その頃はまだ中・大型犬は外で飼うのが一般的でしたので。ララから室内で飼い始めました。

なるほど、ララちゃんの時から少し飼い方が変わったということですね。 ララ、ソフィー、エマたちと、セラピー活動、アジリティー、フライボール、K9ゲーム、ドッグダンスなど、犬と一緒に様々な活動や競技を楽しまれてきた圓井さんですが、犬のトレーニングを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

グレートピレニーズをかわいそうな飼い方をしてしまったことですね・・・。彼女を飼っていた頃、子供たちがまだ小さくて目が離せず、あまり手をかけてあげられなかったのと、トレーニングをほとんどしていなくて、絆ができていなかったことも原因だったと思うのですが、家人を咬んでしまったんです。

シェルティーを飼っていた時から自己流でコマンドトレーニングや、ブラッシングなどの世話を楽しんでいて、グレートピレニーズも同じように私が世話をしていたんです。

でも、私のことは咬まなかったものの、家人を咬んで骨折させたり、けがを負わせたり、といった事件を何度か起こしてしまって、結局私以外は触れなくなってしまったんです。
今思うと、子育てで精一杯の時期でしたので、犬を飼うタイミングではなかったのかもしれません。彼女には申し訳ないことをしました。

そしてグレートピレニーズがいなくなってから、しばらく犬は・・・、と我慢していたんですが、子供たちも中学生に入り、だいぶ手がかからなくなった頃、知り合いの方がブリーダーさんのところでゴールデンを繁殖されて、子犬が生まれたという話を聞き、どうしても欲しくなって・・・(笑)。

次は必ずトレーニングをきっちりしよう、と心に決めて、家族を説得し、ゴールデン(ララ)を迎え入れることにしたのです。

ララちゃんからしつけ教室に通われて、トレーニングを本格的に始め、犬との関係は変わりましたか?

それは、やはりすごく変わりましたね。まず、よく注目してくれて、言うことを聞いてくれるようになりました。そして、していいことといけないことも、注意するだけで分かってくれるんだ、ということに気が付きました。

また、しつけ教室に通うことで、スリッパを噛んでいても、別のおもちゃと交換すればいい、というような家で一緒に暮らす上でのヒントを教えてもらえたので、どんどん関係が深くなりました。

犬って大型犬でも12,3年、小型犬なら15年近く生きるじゃないですか、なので、初めの1年間にきっちり頑張ってトレーニングをすれば、後の十数年はお互いにとってハッピーライフになると思うんです。

本当にその通りだと思います。私もドッグトレーナーになろうと思ったきっかけは、子供の頃飼っていたダックスフントとの生活なのですが、やはり一度犬と大変な経験をしている人の方が、トレーニングの大切さを身にしみて感じていますよね。

そうですよね(苦笑)

そして、ララちゃんを飼い始めて、何年くらいしてから2頭目のソフィーを迎えられたのですか?

1年半です。

そのきっかけは?

その頃、PFLJという動物愛護団体のボランティアをしていて、何頭か保護犬の一時預かり(里親が見つかるまでの間、保護犬を家でお世話するボランティア)をしていたんです。

で、その中に肢が不自由のコーギーがいたんですが、とても性格の良い子で、ララとすごく仲良く遊んでいて、庭でも一緒に走り回って、肢のリハビリもできて楽しかったんですね。

しばらくして、その子も里親さんが見つかって、またララ1頭になったんですが、コーギーと楽しく遊ぶ姿を見ていた主人が、「2頭目が欲しい」と言い出して(苦笑)。
私は初めは2頭目を飼う勇気はない、と言っていたんですが、結局ララをもらったブリーダーさんのところに電話をしたら、ちょうど子犬がいる、と言われて・・・(笑)

なるほど(笑)ソフィーを迎えたのはご主人発信だったのですね。2頭目を迎えられてどうでしたか?

ソフィーはすごくやりやすい子で、ララとも仲良く、ケンカも一度も見たことがありませんでした。2ヶ月齢になる前からララと一緒にしつけ教室に通って、色々覚えていきました。

なので、2頭は大変!と思ったことはほとんどありませんでした。逆に同じ犬種でも全然性格の違う2頭との生活を楽しめるのは多頭飼いの醍醐味だな、と思いました。

そしてララちゃんが亡くなってしばらくしてから、エマちゃんを迎えられることになる訳ですが、もうトレーニングも3頭目でご自分でも色々な知識をお持ちなのに、エマちゃんと一緒にシリウスのパピークラスにご参加いただいたのはどうしてでしょうか?

パピー(子犬)のうちのトレーニングが一番大切だということを実感していたからです。ダンバー先生の本も一生懸命読んで、まだ地面を歩かせられない時期から大きなスリングにエマを入れて散歩やパピークラスに行き、100人の人に会わせていました。やはりパピークラスで色々な人や犬と触れ合うのは、とても良い機会になりますからね。

ありがとうございます。では、もしまた新しくパピーを迎えることがあったら、パピークラスに参加されますか?

うん、あれは絶対大事だと思います。人間との関わり方を教えてあげるのは子犬の時じゃないと難しいなと。

それはやはりグレートピレニーズとの経験があって強く感じられることでしょうか。

そうですね、人間のことが怖くなってしまってから矯正するのは難しいな、と。

確かに、子犬のうちにやっておくのが一番効果的です。
普段の生活のことをお聞きしたいのですが、今、ソフィーとエマは家の中を自由に過ごしていますが、ソファーの上に乗ったりもしますか?

はい、乗ってもOKにしています。ただし、降りて欲しいときは、「降りて」と言って降ろしています。

夜寝るときはどうされていますか?

寝室でクレートの中で寝かしています。

ソフィーはベッドに上がってこないので扉を開けて自由にさせていますが、エマは油断するとベッドに上がってくるので、クレートの扉を閉めています(苦笑)

トイレは室内にもありますか?

はい、家の中にもあります。家の中でもできると、留守番させているときも安心ですからね。

室内に設置されている犬用のトイレ。 これで雨の日も安心です。
お散歩はどのように行かれていますか?

晴れていて時間のあるときは、少し歩いて河川敷まで行き、しっかり運動させます。

でも毎日河川敷まで連れて行けるわけではないので、庭でボールで遊んだり、天気が悪いときは家の中でフライボールの練習をしたり、宝探しゲームやトリックの練習、オビディエンスなど頭を使うゲームをします。

走るだけでなく、頭脳を使うことでも疲れますからね。普段落ち着いて過ごすためには、エネルギーを発散させてあげることがとても大切だと思っています。

特に暑い季節は、散歩に行ける時間帯が限られていますから、地面が暑い時間に長時間散歩に行くよりは、家の中でゲームなどをして遊んだほうがいいですよね。
最後に、これから犬との生活を始める方にアドバイスをお願いします。

そうですね、やはり犬と生活するというのは、それなりに時間と手間のかかることですから、人生の中で、それができる時期に迎え入れてあげて欲しいな、と思います。そして、トレーニングを通して犬との関わりを楽しんでもらいたいですね。

お手製のハードルでフライボールの練習。 お家でもしっかり遊んで発散できます。
ありがとうございました。

(編集後記)インタビューの間も、何度も「ソーちゃんかわいいねぇ、エマかわいい!」とおっしゃっていた圓井さん。生まれ変わるなら圓井家の犬がいいかも・・・と思うくらい、2頭とも本当に幸せそうでした。インタビュー前日には、2頭を連れて加西市にある犬のプールまで行かれていたとのこと。ソフィーもまだまだ元気です。これからもアクティブに犬との生活を楽しんでもらいたいです。