どうやって犬を留守番させてますか?

私は今まで色々と犬のことを勉強してきましたが、いつまでたっても、
犬を「留守番」させるのは苦手で、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

本来群れで生活する動物である犬が、一人ぼっちになるのはやはりそれなりに精神的ストレスがかかるでしょう。
でも、人間が社会生活を営む限り、留守番は避けては通れないことでもあります。
ですから犬を迎えた時から、一人の時にどうやって過ごすのかをきちんと教えることが大切です。

 

子犬の留守番

 

3ヶ月前後の子犬を迎える場合、
初めから10時間近く留守番、というのはあまりにも酷です。
本来子犬は、少なくとも数日~1週間程度休みが取れる時に迎えたいものです。

そして仕事や学校がいつものリズムに戻ってからも、できれば昼休みに一旦戻ってきたりするなどして、
1回の留守番時間を4~5時間程度に調整して、徐々に留守番に慣らしてあげてください。

子犬は体が未熟なので、日中に何度も排泄をします。
10時間ずっとトイレを掃除できない状態が続くと、
体を汚したり、仕方なく違う場所で排泄したり、食糞が癖づいたりします。

「仕事だから仕方ない」、と犬に無理を強いるのではなく、
家族の中で調整するのが難しい場合は、
知り合いやペットシッターに依頼することも選択肢として考えてみてください。

DSC_3646

 

 

今日は何かな?

 

私は自分の犬を留守番させるとき、必ずコングに食べ物を詰めた物を用意します。
用意を始めると、犬は興奮し始め、「早く出て行ってくれ~!!」と言わんばかりです。
いつも同じ物を詰めると留守番の楽しみがなくなりますので、こちらもそれなりに工夫します。
料理を作る時に、お肉や魚、イモ類などの食材を使うときは、火を通してから少し犬用に取っておきます。
そして、潰してコングに詰めます。一緒にチーズなどを詰めたりもします。
食材がない場合は、上質な犬用缶詰を使うこともあります。

あらかじめ用意できる場合は、詰めたコングを冷凍庫に入れて凍らしておきます。
凍らしておいた方が食べるのに時間がかかるからです。

テレビ、ネット、本、などの暇つぶし道具がない犬たちには、最高のひとり遊びのおもちゃになるでしょう。

※留守番用にコングを用意する場合は、前後の食事量を調整します。

DSC_5895

たまたま子供の離乳食用に作ったさつまいもペースト。犬にもちょうど良いです。

 

どこで留守番させるか。

 

犬を留守番させるとき、クレート?サークル?フリー(部屋の中を自由)?と意見が分かれます。
正解はその犬が落ち着くスタイルだと思います。

ある形態で問題が起きているようであれば、変更を考える必要がありますし、
問題が起きてないようならそのままの方が安心できるでしょう。

子犬の場合は、先ほど述べたとおり、排泄の頻度が高いですから、
長時間の場合は、トイレができる状態で留守番をさせてあげてください。

また、部屋の中でフリーの状態で留守番させるのは、家具を破壊するなどの心配がなくなってからにしてください。

私の犬は今7歳で、留守番の時は原則リビングにフリーにしていますが、
成犬になってから引っ越しした時、初めの1~2ヶ月はクレートで留守番させていました。
まだその家に慣れておらず、フリーだと逆に落ち着かないだろうと考えたからです。

徐々に新しい家に慣れ、自分で落ち着く場所を探してくつろぐようになってからは、フリーで留守番させています。

 

DSC_5876

 

 

多頭飼いは解決策になるか

 

留守番が苦手な犬がいる場合、
「もう1頭迎えれば安心するのでは?」という意見を時々耳にします。

これは、「絶対そんなことはない」とは言い切れませんが、留守番が苦手な場合は、
大抵、“飼い主さんがいなくなる”という状況が落ち着かなくなることが原因であり、
その時に別の犬がいたからといって、問題は解決しないでしょう。

この犬に必要なのは別の犬ではなく、「飼い主さんが離れる」という状況に慣れていくトレーニングです。

ただ、例えば元々多頭飼いだったのに、先住犬が亡くなって1頭になってから問題が出てきたといった場合は、
もう1頭迎えると安心するケースもあるかもしれません。

 

まとめ

 

留守番が犬にとってどれほどストレスになるか、というのは数値化することは難しく、個体差もあるでしょう。
でもできるだけ彼らがその状況を受け入れられるように気を配る必要があります。

留守番をさせることが目的で犬を迎える人はいないと思いますので、
本当は多くの人が時間にゆとりのある生活を送れる方向に進み、
犬を連れて出勤できたり、帰宅時間が早まって、
犬と一緒に過ごせる時間が増えるライフスタイルになれるといいなと思います。

 

辻村

 

Scroll to top